聖マリアンナ医科大学の SDGsへの取り組み
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カテゴリー : 活動テーマ:研究
ゲノム医療推進 ~遺伝子解析により、患者さま一人ひとりに最適な医療を提供する~
2023.05.01 カテゴリー:活動テーマ:研究
- 活動概要
- ゲノム医療は、患者さまの血液やがんになった場合の腫瘍の遺伝子の変化を解析することにより、患者さま一人ひとりの病気の状態や体質にあった最適な薬や治療をテーラーメイドで提供するもので、「精密医療」と言われています。
ゲノム医療の実践により、病気の治療を効果的かつ効率的に行うことができると同時に、従来の方法では治療困難な「がん」や「難病」等に対して、新たな治療が提供できる可能性を秘めています。このようなゲノム医療を推進するべく、当院では2019年4月に新たにゲノム医療推進センターを設置しました。また、2019年9月に厚生労働省より「がんゲノム医療拠点病院」に指定されています。各診療科にゲノム医療担当医を配置して、医師、看護師、臨床検査技師、コーディネーター、遺伝カウンセラー等と綿密に連携をとりながら、より迅速かつ円滑に、患者さまに最善・最適なゲノム医療を提供できる体制を整えています。
ゲノム医療は、将来的には「がん」や「難病」のみならず、幅広い疾患に対して応用されていくことも期待されています。 - 目標
- ■ 治癒困難な「難病」に対する新たな診断法、治療法の確立
■ 提携機関との連携によるゲノム医療のネットワーク化の実現 - 目標への取組
- ■ ゲノム医療推進センターにおける最新のゲノム医療の実践と研究開発
■ がん・難病ゲノム医療者の育成
■ (仮称)地域医療DX推進センター創設による検査のデジタルネットワーク化と提携医療機関の拡大
小児・AYA世代がん患者さまの妊孕性温存に関わる活動―希望をもってがんとたたかうことができるために
2023.05.01 カテゴリー:活動テーマ:研究
- 活動概要
- 2021年4月より、国は自治体と共に、小児・AYA世代がん患者等に対する妊孕性温存療法研究促進事業(がん・生殖医療に対する経済的支援)を開始しました。
本学は、本邦のがん・生殖医療を牽引する施設の一つとして、希望をもってがんとたたかうことができるために、小児・AYA世代がん患者さまの妊孕性温存に関わる活動を行なっています。 - 目標
- ■ 神奈川県における、がん・生殖医療ネットワーク体制の維持
■ 神奈川県のみならず、小児・AYA世代がん患者さまの精神的・肉体的健康を増進させる診療体制の全国展開 - 目標への取組
- ■ マンパワーの維持、医療従事者の教育
■ 多職種連携を更に推進し、AYA支援チームの充実を目指した活動に着手
■ がん・生殖医療の課題解決に向けたアクションを本学から発信(妊娠期がん対策、プレコンセプションケア、妊孕性温存を諦めた又は不可能であった患者さまに対する心理社会的ケア等)
未病を科学する: アンチエイジング・健康寿命の延伸に向けて、未病対策に最新医学で取り組む
2023.05.01 カテゴリー:活動テーマ:研究
- 活動概要
- 少子高齢化社会の持続性を確保するためには、高齢者が寝たきりにならずに、能力に応じて社会貢献できる社会となる必要であり、「医療機関への過度な負担」や「激増する医療費」を軽減するためにも、「未病」状態の段階から健康の自己管理、パーソナルセルフケアの充実が重要です。
この「未病」とは、発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態をいいます。健康寿命の延伸のためには、病気になって初めて行動を起こすのではなく、自ら未病の状態をチェックし、未病改善に取り組むことが重要とされています。
本学では、これまで蓄積してきた医学・医療の基盤をもとに、最新医学で未病改善・対策に取り組みます。 - 目標
- ■ 「健康度や未病の程度」を客観的に評価する。
■ 「未病」「病気」に影響する原因物質を明らかにする。
■ 食・運動・社会貢献の3本柱の対策を深化させ、新しい未病対策を見つける。
・ 未病改善には、食(栄養・オーラルフレイル)・運動(身体活動・ロコモ・睡眠)・社会参加(交流・ボランティア活動)の3領域について、自ら積極的に取り組むことが必要とされている。 - 目標への取組
- ■ 未病の程度や総合的な健康状態を客観的に、かつ簡便に評価する新しい指標の開発。
■ 未病・老化のメカニズムを最新医学で解明する
■ SDGs・フードロス・資源有効活用・地域活性化にも対応した医・工・農・水産 連携プロジェクトを推進する
・ 地域特産品(例・三崎マグロ等)の新しい有用性を科学的に再発見し、未病対策・健康に役立つものに作り上げていく。