活動テーマ:教育

卒前教育における「多職種連携に必要な能力」に関わるカリキュラム

活動概要
診療は多職種の協力の上に成り立ちます。そのため、様々な医療従事職を目指す学生との学習や交流を通じて「多職種連携に必要な能力」、すなわち各職種の特性と役割をお互いに理解することを目的としたカリキュラムを導入しています。現在は、4年次において本学と提携校である昭和薬科大学および東京純心大学の3大学が合同で「多職種連携セミナー」を開催しています。ここでは「医」・「薬」・「看」に共通するテーマを課題にしたPBL(問題基盤型学習)を実施しています。
目標
■ 看護、薬学に加えて、多くの職種を目指す学生と協働する学習機会を作り出すため、以下の職種を育成する大学(学部)と提携を行う。           
・ 栄養士(栄養関連の学部)
・ 理学療法士
・ ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士、ほか)
・ 臨床検査技師
・ 放射線技師                         

■ 教育効果の向上を目指し、新しい教育方略の確立を行う。
・ 様々な職種に関する知識を習得するための講義の実施
・ 各提携校との相互実習体験
・ 新しい教育方略の開発の継続
目標への取組
■ 新しい大学(学部)との提携に向けた活動
・ 提携すべき大学(学部)の選定
・ 新しく加える職種に対応した多職種連携カリキュラムの策定
・ 教育関連の協働の提携契約等の締結

■ 教育効果向上に向けた実務的作業の遂行
・ 関係する委員会とも連携し、教育手法の継続的検討
・ 参加した学生からのフィードバックを活用した教育手法の見直し

卒前における「学生同士の国際交流」に関わる活動

活動概要
本学では、国際交流を念頭に置いたコミュニケーション能力を習得し、将来、グローバルスタンダードに則った医療を提供できる医師になるための支援体制を構築しています。具体的には、海外臨床実習(短期留学)、学内での国際交流の場であるSMU English Caféの開催、全国医学部国際交流協議会への参画等の活動を行なっています。現在、本学ではアジアや米国の9大学と協定を締結しており、海外大学への学生派遣や留学生の受け入れを中心に国際交流を積極的に進めています。
目標
■ 協定校のさらなる拡大(2022年度:9大学、2030年度:20大学まで拡大)
  途上国の大学を含めたアジア、アメリカ、ヨーロッパに各1校ずつ拡大
■ 全学年にわたる卒前医学教育国際交流の体制の確立
■ 全ての協定校とオンラインを通じた密な国際交流
■ 国連アカデミック・インパクト*への参画(カテゴリーの追加、継続)
■ ボルチモア-川崎市姉妹都市交流への学生の参画

*国連アカデミック・インパクト:国連アカデミック・インパクト(UN Academic Impact)は、国連広報局(DPI)のアウトリーチ部が担当するプログラムです。
UNAIの対象は、学位を授与する全ての高等教育機関、またはそれに相当する実質的な研究を行っている機関です。
目標への取組
■ SMU English Caféを通じて、全学年にわたる卒前医学教育国際交流の組織体制を構築させる。
■ 低学年からの海外留学の場の提供に関して、カリキュラムとの整合性をとる。
■ オンラインを通じた密な国際交流も取り入れるための、IT環境の整備。

未来の医療を創る“医療人2030”育成プロジェクト

活動概要
医療を取り巻く状況が急激に変わりつつある今、患者・人間中心の次世代医療を創り支えていくには、AI/ICTなどの最新テクノロジーを活用すること、常識に捉われずにイノベーションを起こすこと、様々な産業とのコ・クリエーション(共創)を起こすこと、そしてデジタルネイティブ世代の若い人材に参画してもらうことが極めて重要だと考えます。
そうした未来の医療を創るための人材は極めて不足しており、新時代の医療人材の育成が急務であるという認識の下、未来の医療を創る“医療人2030”育成プロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトの対象は、医療現場で奮闘されているすべての医療従事者、および、新しい医療サービスの共創を目指す企業の方々です。本プロジェクトで育成される“医療人2030”が、これからの日本の医療や社会を変える原動力となると確信しています。

未来の医療を創る“医療人2030”育成プロジェクトについてはこちらをクリック

目標
■ 1,000名規模のコミュニティーを組成し、参加者による自律的な活動を促すことにより未来の医療創出のために活躍できる人材を育成する。
目標への取組
■ 人材育成に向けて体系的なプログラムを構築し、AI/ICT、Web3など最新テクノロジーに関する知識を習得できる機会の提供。                            

■ 医療関係のみならず多方面における専門家の協力によるプログラムの充実。
・ 所属や職種、年齢を超えたコミュニケーションの場の提供。(下記参照)     

■ Web3/NFT/DAOを活用した、コミュニティーの活性化。
・ 多数の企業やアカデミアとの共創。

卒前教育に「グローバルな視点を養える」カリキュラムを確立する

活動概要
本学の建学の精神では、キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」を基調とする医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕し得る人間の育成、ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成が掲げられています。世界に目を向ければ、出産による乳幼児や妊産婦の死亡をはじめ、たくさんの尊い命が日々失われています。将来、「途上国への医療支援」、「途上国の医療従事者に向けた教育支援」について理解と興味を持てるようなプログラムの導入を目指しています。
目標
■ 1学年から3学年のカリキュラムに、「途上国への医療支援」、「途上国の医療従事者に向けた教育支援」をテーマとした授業を設定し、実際に活動に参画した講師による講義及びグループワークを行う。(各学年において1コマから2コマ)
■ 希望者に限られるが、指導者が同行し、途上国での医療視察・(見学型)実習を開始。
■ 途上国の医学部学生との交流の開始。(オンライン化の実現)
目標への取組
■ 2023年度には、2学年の実践医学コースで1コマの講義時間を確保。    
■ 2024年度には、1から3学年の各学年への拡大に向けて検討開始。

持続開発可能なための教育(ESD:Education for Sustainable Development)の実践

活動概要
持続可能な開発のための教育(ESD)とは、持続可能な社会を実現するために、自分にできることを考え実践していく力を身につけることを目指す教育のことで、「SDGsを達成するための教育」と言い換えることができます。
本取り組みではESDを実践することにより、将来SDGsを実行、推進していける人材の育成を目指します。
目標
■ 本学医学部のカリキュラムの中に、ESDを実践するための教育プログラムを設ける。
■ SDGsに関する本学の取り組みを中心に、SDGsを実行、推進していける人材を30名養成する。
目標への取組
ESDを実践するための教育プログラムの中で、
■ SDGsの概要、本学の取り組みなどについての講義形式の授業の実施
■ SDGsの実践のために必要なものをテーマとしたグループディスカッション形式のアクティブラーニングの実施
■ 他大学、近隣小中学校、高校との連携の機会の設定
聖マリアンナ医科大学は持続可能な開発目的(SDGs)を支援しています
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