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医療技術の革新Decentralized Clinical Trial (分散型臨床試験)の標準化へ向けた取り組み:遠隔診療を用いた治験スクリーニング

2023.05.01 カテゴリー:活動テーマ:医療

活動概要
近年、希少な遺伝子異常を有する固形がんを対象とした薬剤開発が行われています。しかし、このような希少な疾患を対象とした治験では計画通りに症例を集積することが難しいと考えます。治験実施施設が限られ治験へのアクセスが原因の一つになっており、遠隔医療の実装によるアクセス改善が期待されています。この度、当院で実施している希少がんを対象とした治験を希望する患者に対して、オンライン診療を活用した治験プレスクリーニングの実装および有用性を評価するための研究を行いました。
腫瘍内科で治験を希望され、スマートフォンを利用できる患者に対して、DCT支援システム(MiROHA;株式会社MICIN)のオンライン診療機能を用いて治験プレスクリーニング手順(同意説明取得、検査等)を全て遠隔で行いました。2021年1月から2022年8月の間に11名が登録され(年齢中央値49歳、居住地;東京4名、神奈川1名、静岡3名、埼玉2名、宮﨑1名)、全員に手順書に則った診療を行うことができました。本研究において、オンライン診療を用いた遠隔での治験プレスクリーニングが実装可能であることを示すことができました。
目標
■ がん領域におけるDCTによる治験の標準化と本学の関連病院におけるDCTの臨床実装。
目標への取組
■ オンライン診療を利用した臨床試験と有用性の検証。
■ 日本遠隔医療学会腫瘍内科遠隔医療分科会を通じて、がん診療における遠隔医療の普及。
聖マリアンナ医科大学は持続可能な開発目的(SDGs)を支援しています
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